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COLUMN 真夜中のコラム  
       
女性の躍進とネーミング


我が社のスタッフは現在10名、うち女性が4名。

来年の新規採用者は女性である。

したがって、来期は女性が半数を占めることになる。

ランドスケープコンサルタンツ業界ではトップクラスで

女性が多い事務所になるであろう。

少子高齢化に伴い就業人口もこれからは年々減少に向かっていく。

ある調査機関によれば、年間70万人もの就業者が減少するとか。

政府は「女性の活躍推進」を日本再生戦略の重要な核としている。

「ものづくり」に夢を抱いてわが業界に入ってくる女性。

彼女たちの夢を伸ばすよう私たち経営者は、

子育てに配慮した柔軟な労働条件の整備など

就労継続にむけて取り組んでいかねばならい。

造園業界には施工業界、施設業界などがあるが

コンサルタント業界は室内業務が多く女性が活躍しやすい

環境にある。

これからはますます女性技術者が多くなってくるであろう。

女性採用においてはコンサルタント業界がリーダー的役割を

果たしていくことになろう。

ところで、これから活躍していく造園界の女性たちの

愛称(ネーミング)を付けるとすればどんな愛称がよいのだろう。

土木業界でいち早く、活躍する女性の名称を「どぼじょ」とした。

また、建築業界ではつい最近「建設こまち」と可愛いネーミングにした。

では、造園業界ではどのようなネーミングが相応しいのであろう。

園女=「えんじょ・その女・」、園女はルビをつけないと

「そのじょ」「えんじょ」となる。

「えんじょ」は何となく援助交際に結びつきそうだし、

「その女」では「そのおんな」と読まれそう。

そこで、「エンガール(園ガール)」では如何か。

縁に繋がり、円満にもつながりそう。

ネーミングはさておき、これからは女性技術者が継続して

就業できる職場づくりに取り組んでいかねばならない。

 

 
2014.11.25 枝吉茂種
       
RUN


ゴールデンウィーク後半の5月4日、ハーフマラソン大会に参加した。

ここ1、2年ハーフマラソン大会に参加し始め、

今回で4回目の参加となった。



普段、屋内に閉じこもっている自分にとって20キロメートル以上を

走破することはとてもきつく、走った後に熱を出して寝込むことも

あるほどである。

なぜ走るのか。

しばしば人に聞かれることではあるが、答えは大きく3つある。

 

ひとつ目は、体力の向上、健康であることを再認識できること、

精神鍛錬。

2つ目は、厳しさを乗り越えゴールした後の達成感や開放感が

得られること。

3つ目は、大会が行われる地域の広い範囲を走ることにより

その地域の街並、自然や空気感が感じられることである。

 

参加したマラソン大会は、「春日部大凧マラソン」。

このマラソンは、地域の総合公園をスタートし、

しばらく住宅街を走ったあと、春日部市の東側を南北に流れる

江戸川の土手の上を10キロメートル近く走る。

川沿いの土手を下りると今度は水田が広がる風景の中を走り

ゴールに至る。

通常のマラソン大会というと11月から3月がハイシーズンであるが、

シーズン終盤のこの時期は、冬の時期に比べ緑が豊かで、

特に身体的に苦しくなるレース中盤の川沿いの雄大な風景、

終盤の水を張ったばかりの田植えの風景はとても美しく、

それらの景観を見ながらのランニングはとても気持ちが良かった。

首都圏郊外には普段は人目に触れにくい日常の美しい風景が

多く存在している。こうしたことを、マラソン大会を通して再認識し、

地域ごとに異なる自然風景や日常の生活、文化に触れながら

走ることができることはマラソンの魅力のひとつであり、

日常を離れてランドスケープ体感する貴重な場であると感じた。


 
2014.05.13 剱田和良
       
みどりへの誇り


最寄駅から自宅までの間に玉川上水が流れており、

毎日眺めながら通勤している。

玉川上水沿いを歩くことは、私なりに仕事とプライベートの

スイッチを入れ替える良い機会となっている。

いつの季節も楽しませてもらっているが、

春から初夏にかけての時期は特に良い。

新緑はもちろん、コイなどの魚類も活発に活動し、

とてもにぎやかな季節となる。

理由は分からないが、この時期だけ外国人観光客が増える。

武蔵野の春の美しさは、万人に伝わるのだと感じて、少し嬉しい。

私は生まれも育ちも東京である。

東京出身だからこそ、都市の自然には敏感に反応する。

玉川上水など、美しい自然が今後も残されていってほしいと願う。

そんな気持ちを持った住民が、私の近隣には多い。

近隣の住民と会話をすると、

玉川上水とその周辺のみどりの質と量については、

他の地域にはないという「誇り」を持たれているように思う。

(厳密には他の地域にも良いみどりはたくさんありますが。)

地域の住民が誇りを持てる空間というのは、

Landscapeを考える上でこれまで以上に重要な意味を

もってくると思います。

地域の誇りとなるみどりは、美しいと思う。

地域の人々が「誇り」を持てるみどりを目指して

いきたいと思います。




玉川上水

 
2014.04.22 並木崇
       
新緑の季節を通じて


6月に入り、新緑の季節が過ぎました。

新緑のみどりは、どの樹々、どの草花を見ても美しく感じます。

光を透き通すみどりは、本当にきれいです。


しかし、全体のみどりをよくよく見つめていると、

一本一本の樹々によって、そのみどり色が違うことが、

そして、当たり前ですが、葉の一枚一枚が違うことに気付きます。


ランドスケープアーキテクトは、

一つの空間として公園などの場を造ったり、

一つの仕組みを作っていく、

つまり、一つのまとまりを作っていく仕事だと

思います。


一つのまとまりは、細かい一つ一つの部分によって

構成されており、そこを利用する人、訪れる人、運営する人、

管理する人、そこでの暮らし、

樹木、草花、鳥、昆虫、水、地形、など様々な要素によって

できています。

私は、この新緑の季節を通して感じたように、

一つ一つの違い、美しさをしっかりと見つめられるチカラを

身に付けたいと思っています。


グラックに入社して2ヶ月が経ちましたが、

一歩一歩着実に歩んでいきたいと思います。


河跡湖公園の新緑

 
2013.06.04 吉田葵
       
様子を見ながらちょっとずつ


先日、弱ったヒヨドリを自宅ベランダで発見した。

  ヒヨドリは、どうやら窓ガラスに衝突して失神した模様。痙攣しており、頭部に若干の出血が見られたため、保護することとした。野鳥保護の方法については、知識がなかったため、東京都のHPを確認。以下、HPの引用。

<弱った野鳥を発見・保護しました。どうしたらよいですか。>

@野鳥はさまざまな原因で具合が悪くなったり、ケガをする場合があります。出血している、羽が折れている、うずくまって震えているなどの場合は保護・治療が必要になってきます。ただし、出血していてもすでに止まっている状態であったり、捕まえようとすると飛んで逃げる場合は、保護の必要はないものと思われます。しばらく様子を見てください。
 
Aまた、カラスとドバトについては、生息数が増えすぎており、糞による被害やカラスは繁殖期には人を威嚇したりする被害が発生しているため、一般の野鳥と同様に傷病鳥として行政が保護することは難しい状況にあります。そのまま様子を見守るか、素手で触らないよう注意してダンボールなどに入れ、河川敷や公園などの緑の多いところへそっと放してください。

Bなお、保護・治療が必要と思われる場合、不安な場合、もしくは弱った野鳥が集団で見られる場合には、都庁にご連絡ください。

 


  休日であったため窓口と連絡が取れず、独自で保護・治療方法やらざるを得なかった。HPなどを確認しながら実際にやってみた。常にヒヨドリの様子を見ながら、体温を低下させないようにしつつ、ミルクを与えてみた。様子が常に変化する中で、何がきっかけかわからないが、数時間後に自力で飛び立って行った。

 今回は、生きもの相手にぶっつけ本番でやってみることの難しさを再確認した。生きものを扱うときは、「様子を見ながらちょっとずつ」というのが鉄則らしい。


ヒヨドリ

 
2012.05.30 並木崇
       
宵のランドスケープ


  当事務所で深夜残業が続いていた頃(今はめっきり少なくなっているが)、「真夜中に語られる話が、雑学的でおもしろいよね。」というのが、このコラムの発端だと聞く。

 さて、真夜中ではなく「宵」である。辞典によれば、「1.日が暮れてまだ間もないころ。古代では夜を3区分した一つで、日暮れから夜中までの間。初夜。2.祭りなど、特定の日の前夜。」(デジタル大辞泉)とある。
  ふむ、日が暮れて間もない頃はなんとなくわかるが、「特定の日の前夜」というのは面白い。

 今年は春の到来が遅く、駅前のハクモクレンが咲いたのが四月になってであった。このハクモクレン、ドラッグストアー前面の歩行者専用道に植えられているため、日が落ち周りが暗くなると、白い花が、店内を照らす蛍光灯の明かりを浴びて夜空にくっきりと浮かびあがる。その様はまるで御霊が宙に浮かびあがっているようでもある。 昨年は、震災の直後でもあったので、そういう想いを強くしたのを思い出す。今年もその想いを抱いたのだけれど、それだけではなく「宵」すなわち「春の訪れの前夜」という想いを強く抱いた。

 時間の捉え方は様々であるが、春を待つ気持ちの強さなのか、ハクモクレン=植物を通して「宵」という時を発見できたことは、この春の収穫となった。


ハクモクレン



 
2012.04.17 北川明介
       
太公望


  釣りに行くのはたまにだが、その時々に出会う釣り人との出会いはとても記憶に残る。

  一番多いのが、この仕掛けではだめで、こうしないと釣れない、これで仕掛けを作りなさいというご指導。一見おせっかいで、煙たいことも多いが、太公望の気さくな人柄にあこがれを持つ。クーラーボックスに手作りで設置した針金の竿おき、手作りのアナゴの仕掛け、手作りの夜釣りの竿先の照明器具など。工夫をこらした個々の技が光る。次は、ここでは釣れない、堤防のここから先に仕掛けを入れると釣れる。あの照明灯に向って投げると良い。タナはこうこうと、とても親切にポイントを伝授して頂くたぐいである。言われるがままにやってみるが、正直あまり釣れたためしがない。こんなことをここ数年経験しながらゆっくりと一人前の太公望を目指しているのであるが、やはり自分で考え、試して、経験するのが一番のようである。


釣り上げたゴマサバ


  ランドスケープの計画や設計も教科書から学ぶことよりも、自分でみて、考えて、工夫をしていくことが一番のようである。言葉の理解からというよりも、今までの自然の経験と感動が、自分で設計したランドスケープにおのずと表れるということを感じることがある。

 昨年、東京都木場の工場跡地に完成したフジクラ木場千年の森の池の魚を一心不乱に探すコサギを思い出すと、そこで遊んでいるのが私自身なのかとも想像する。そう考えるうちに故郷の福井平野の川で友とフナ釣りをしていたことを思い出す。


フジクラ木場千年の森のコサギ



 
2011.04.27 八色宏昌
       
夢の公園


  休日に10数人の子供達と過ごす機会がありました。

  私は何の仕事をしているのか聞かれ、公園を設計する会社に勤めていると話した所、ゲームをしていた子供達も急に私の周りに集まり、こんな公園が好きとか、いつもこんな遊具で遊んでいると話し始めました。

  最近の子供は、ゲームで遊ぶ事が多いと思っていたので、少しビックリ…
  会社の人にこんな公園を作って欲しいとそれぞれ目を輝かせながら話す姿を見て、子供にとって公園は、楽しく夢広がる場所なんだなぁと実感しました。

 グラックの設計部の社員も、夢の公園を語る子供の様に、目を輝かせながら設計した公園について語る場面を良く目にします。


  彼らの理想の公園とは、どんな場所だろうか、予算や規制を考えず、自由に設計したら、どんな公園が出来るのか、いつか見てみたい気がします。

 

 
2011.03.11 大金祐子
       
海の景


  今日は私が住んでいる鵠沼海岸の風景をご紹介。

 鵠沼海岸は東京駅から東海道線に揺られ藤沢駅まで一時間。更に小田急線江ノ島線に乗り換え5分で鵠沼海岸駅に到着。駅からはブラブラと住宅街を抜け15分で海岸に出る。その途中に小さな我が家はある。

 私の一日はまず海までの散歩から始まる。六時に目覚め天候に拘わらず海岸に向かう。

 今頃、鵠沼海岸の日の出は遅く六時半頃。うっすらと夜が明けるのは六時過ぎ。海まで歩いて10分、浜に立てば東方の空が茜色に輝き、三浦半島、江ノ島がくっきりとシルエットを現す。正面大海原に浮かぶ伊豆大島の島影。西に目をやれば伊豆半島と箱根連山、その奥に霊峰富士が白雪を頂きピンク色に染まって輝く。海の中には茅ヶ崎烏帽子岩が点となって浮かぶ。聞こえる音は海岸に打ち寄せる白波が砕ける音だけ。刻々と変わる空の色、何時まで見ていても飽きない海の風景である。


 しかしこんな不動に見える自然景観もゆっくりとではあるが変わりつつある。相模湾に強風が吹けば荒波が立ち飛砂が海岸を這い、陸地に押し寄せ砂防林の前に大きな砂山を作る。広く伸びていた砂浜は風に押され痩せ細り、浜辺のハマヒルガオ、ハマスゲ、ハマナシ等の植物も砂に埋もれ減少している。

 戦前は松林が海岸近くまで生えており砂浜に緑陰を落とし、海浜植物の生育を助けていた。しかし、海岸沿いを走る道路(134号線)が整備され松林が消えた。現在、その復活を目指し砂防林(松林)が整備されているおり、白砂青松の風景が待ち望まれる。

 改変された自然を復活させるには時間がかかる。都市計画と景観計画の難しさ、造園家の活躍の場はまだまだあると、雪をいただいた富士山を眺め活力を養う毎日。



 
2011.02.14 枝吉茂種
       
月一


  私たちの会社は月に一度何らかの形で飲み会が開かれる。今月も会が設けられた。今月の会は、いつもの飲み会より盛り上がりをみせた。その月一回ある飲み会で感じたことである。

    その飲み会の中では会社に対する考えを言い合う場面もあった。それぞれの社員が自分の考えを、社長を始め上層部の方と意見交換をする。それがうちの会社の良い行事の一つでもある。なかなか大規模な会社だと上層部の方と意見を交換する機会が少ないのが現状だと思う。

 様々な話をしたが、その中で理念という話が湧き上がった。ここで持ち上がった理念とは会社の理念もそうだが、物事についての、こうあるべきだという根本の考え方が主のテーマであった。根本の考えを見つめ直すのは会社にしても、自分自身にしても大切なことで、日々構築、成長していくものだと飲み会を通じて改めて思った。

  このような根本の考えは計画、設計でいうとコンセプトであり、企業でいうなら理念やスローガンである。


 コンセプトという言葉はここ最近、広く使われるようになったわりには、その意思が伝わってこないと私は感じている。もともとコンセプトは根本を捕らえた新しい視点、ユニークな主張、独自の提案を持った言葉であるが、造園業界だと多くの計画や設計で同じようなコンセプトや的外れのコンセプトを目にしている。それが本当に適切なコンセプトなのだろうか。コンセプトは人間でいう脊髄やヘソと例えられているが、私が良く見るコンセプトは脊髄が曲がっていたり、ヘソがおかしな位置にあるしている気がしてならない。


  企業レベルで考えてもそうだ。企業のコンセプトはコンパス(羅針盤)であるのに変化が多いコンパスを持つ企業があったり、コンパス持っていない企業がある気がする。コンパスなき航海の行末は誰でも想像がつくだろう。


  そのような重要な根本の考え、コンセプトを考え直し構築、成長させていく環境がうちの会社にあるということは素敵だと改めて感じた。また人を驚かせるような斬新なコンセプトを持つ作品を創造していきたいと思った。

 

 
2010.07.01 井野貴文
       
故郷の風景


  先日、故郷である高知市に帰省した。ちょうど夕暮れどき、幾重にも織笠なる四国山地の山々の美しい稜線に息をのんだ。

 写真を撮った場所は、県のほぼ中央部に位置する高知市にある五台山という場所で、浦戸湾のくぼみの中央部に位置しているため、海の方向以外はぐるりと山に囲まれた風景が広がる。



  よく四国は田の字に四分割になっていると勘違いされることが多いが、高知県は四国の南半分で東西に長い。海のイメージが強いが平野はあまり広くなく、ほとんどは海の近くまで山が迫り、山地率は89%という山国である。

   この景色が当たり前だった子供のころは、「県外」はとてもとても遠い場所というイメージを持っていた。首都圏で県境などを意識することもなく、電車ですいすい移動している今とはかなりの差である。

 地元にいるときには、見なれた風景としてほとんど意識してなかったが、山に囲まれるどころか山が目にはいることも滅多にない東京での生活の合間に、故郷の風景に囲まれ、本当にはっとしたし、また安心感があった。






  このように、違う環境に身を置くからこそ気づくことができることがたくさんあると思う。無意識のうちにつくられ自分の芯になっている感覚をものさしにして、これからもいろいろな場所にでかけ、そこで感じる親近感や違和感の理由を考えることを続けていきたいと思う。

 

 

 
2010.06.08 高橋彩
       
赤羽時計台

 赤羽に時計台があるのを知っているだろうか。

上段の写真がそれである。空に突き抜けるようなその風貌はあの札幌時計台とくらべても見劣りはしない。
  実はこの時計台、東京都北区にある赤羽公園に設置されている時計台である。

  赤羽公園はJR赤羽駅からほど近い緑豊かな公園で、地元住民の憩いの場として利用されているが、開園以来40年もの年月が経過し老朽化の感を否めない。が、ただの老朽化した公園ではない。園内は個性的な施設であふれており、時計台以外にも大規模な噴水、造形のほどこされた巨大な滑り台、個性的な花鉢やベンチ、どれもがロココ調に丁寧にデザインされ、感心するほどの造形美がある。時計台はもとより、噴水は騎士像を中心にいくつもの彫像が配され多数の噴水ノズルは今でもしっかり稼動している。滑り台はどこかガウディ建築のようであり、ジブリ映画のようなメルヘンも感じさせる。デザイナーのこだわりと思いが伝わってくるのである。しかし、これほどの個性がありながらこの公園にまつわる由来がまるで見つからない。札幌時計台の鐘は赤羽の工場で作られたそうだがそれと関係があるのか、単なるデザイナーの趣味だったのか。

 今、街区公園や近隣公園クラスの公園においてこのような大規模で個性的なシンボル施設が同時に存在することは珍しい。それだけにこの老朽化した公園にも特別な魅力が伺えるのだが、その魅力が公園の中に埋没しているのが現状である。これらの施設は地域住民に愛される公園のシンボルとして街の魅力に少なからず寄与しているに違いない。将来この公園がどのような運命をたどるのかはわからないが、行政にはぜひ街のシンボルとなりうるこの公園の存在を理解してもらい、維持管理を行ってもらいたいと思う。

赤羽の時計台が、これからもまちのシンボルとして人々の記憶とともに時を刻み続けることを期待したい。


 
2010.04.28 剱田和良
       
スポーツと風景

 夏のバドミントンは、暑い。

  猛暑日における体育館
の温度について調べてみると、乾球温37℃以上、WBGT33℃以上になると予想されているようだ。この温度になると、特別の場合以外は運動を中止することとされている(*)。

 バドミントンの練習中の体育館は、直射日光こそ届かないものの、窓やドアを開けられないため熱がこもっていて、屋外にいる時よりも暑く感じてしまう。まさに蒸し風呂状態だ。プレーヤーは、練習の合間に生気のない表情で座り込み、少しでも涼をもとめようとウチワで扇いだり扇風機を取り合ったりしている。それでも耐えられなくなると、体育館の外に出てしまう。プレーヤー達は、まさに逃げ出すように外に出てしまう。

  外に出ると、皆一列にならんで仲良く涼んでおり、雑談したり思いに耽ったり各々が自由に過ごしている。休んでいる人々の話を聞くと、風が気持ちよいと感じる人やみどりが涼しげだと感じる人、空がきれいだと感じる人、セミが鳴いていると始めて気づいた人、鳥の声を楽しんでいる人など、涼みながらも自然を見たり聞いたりして楽しんでいるようだ。疲れた心身には、みどりや生きものの風景がいつもより心地よく感じるのであろう。
 みどりや生きものの風景を楽しむ機会やその大切さは、実感しにくいものだと思う。普段の生活は目まぐるしく、自然を楽しむ余裕がないことが多い。休暇をとり、遠出をしてようやくゆっくり風景を楽しむ人が多いのではないか。
 私は、どこにも遠出出来ないときは、運動の後にいつもより心地よく感じるみどりや生きものの風景を楽しむことにしている。


 
2009.09.29 並木崇
       
お祭り

  3年前の夏休み、私は新潟旅行に出かけた。そこは豊かな自然と田畑が広がり、活気あふれた人々が集まる「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ2006」が開催されている場所だ。


  ご存知の方も多いかと思うが、このトリエンナーレは越後妻有の市街地・里山760kuの各所に世界中から人が集まり、この地域ために作られたアートを展示している。


  私はアートが好きで、時間をつくっては日本各地へ足を運んでいる。越後を訪れたのもアートを見たくて(特に空家・屋外のアートに惹かれて)行ったのだが、着いてすぐにそれ以外の関心ができた。作品を見ていくうちに、この土地のことを知りたくなったのだ。3日間の旅行の内、2日間は徒歩と電車で行動したが、アートを見る以上に、その周りの自然やまちの様子を見るようになっていた。


  なぜだろう?…それは職業柄もあるだろう。でもそれ以上にこのトリエンナーレが「お祭り」だからだと思った。「まつり」という言葉は「祀る」の名詞形で、本来は神を祀ること、またはその儀式を指すものであるが、地域を挙げて行われているような行事の全体を指して「祭」と呼ぶこともある(*)。このトリエンナーレは正に「まつり」であった。年齢や出身、地元の人やアーティスト、訪れた人の境界はなく、みんなで協力し、楽しみ、そして盛り上げようとしているのが肌で感じられた。

  そんな素晴らしいアートと人の温かさ、いや、熱さを体験しに、今年もそのお祭りが開催されている越後に遊びに行こう。

 

(*)Wikipediaより

 

 
2009.07.28 岸井悠子
       
生活空間の緑に向き合う

 最近、マンションや団地の一角で、枝葉を切り落とされて丸太ん棒のようになったケヤキを見ることがある。ケヤキに限らず、元の樹形がわからないくらいに枝葉を切り落とされた樹木も多くある。一方、昼間でも照明が必要なくらい枝葉が窓を覆っている様子も見る。こうなっては、「緑豊かな快適な暮らし」とは程遠く、時には、緑があるが故に生活しづらい状況になっている。


  マンションに植えられた緑=生活に密接に関わる緑は、人の暮らしと適度な距離や関係を保つことが重要だ。しかしながら、緑は生き物。はじめは小さかった樹木も20年も経つと立派な大木に生長する。一方、日当たりや見通しの悪化、管理費の不足など、様々な問題も引き起こす。そして、手っ取り早い解決策として、本来の樹形がわからないほどに枝葉を切り落としたり、或いは、迷惑を被っていない住民の反対にあって何の解決もなく放置され、ますます状況は悪化していく。そのような状況を管理組合や住民の意識が低いからとか、予算が少ない中での遣り繰りなのでしょうがない、と放ってはおけない。
  私たち、緑にかかわる者は、これまで多くのマンションや団地、ニュータウンの建設に関わり、多くの樹木を植えてきた。そして、造園の世界において、庭は時間とともに生長して良くなるとか、エイジングという言葉が好んで使われてきた。しかしながら、あまりにも時の経過に任せっきりで、樹木が生長することに対する実感が乏しかったのではないか。


低成長時代の昨今、公共施設の長寿命化、社会ストックの有効活用が話題となっているが、先ずは、身近な生活空間の緑にきちんと向き合い、緑とともにいつまでも住み続けたくなる環境をいかに提供できるかを考えていきたい。


 
2009.07.02 西山 秀俊
       
さるく

 一、二ヶ月ほど前JR東京駅構内で九州地方の観光ポスターに「さるく」という言葉を見かけた。私は生まれも育ちも九州熊本。まさかあの「さるく」かなと思わず足を止めた。まさにあの「さるく」であった。私が育ったのは熊本の田舎町で「さるく」とは、当てもなく歩き回るの意で使っていたように思う。熊本では働き者のことを「がまだしもん」と言って褒め言葉として使う。「がまだしもん」が「さるく」ことはなく、「さるいて」ばかりいる者は、もっと「がまだせ」とはっぱを掛けられる。

  「さるく」という言葉がこれからのLandscapeを考える上で重要な意味をもってくるだろうと考えている。あてもなく歩くからこそ見えて来る世界がある。田舎でなくともこの東京でも見えてくる世界や緑の風景がある。たとえば空き地の雑草(その多くは外来種だが)、ブロック塀から顔を覗かせる新緑、路地におかれた植木鉢の緑などきりがない。


  「がまだしもん」であればあるほど歩くことはおろか車で走り回る現代である。しかし社会は、低炭素社会に向けて動き始めている。「歩く」はそうした社会のキーワードとなる。私たちランドスケープアーキテクトは、だからこそ、歩くことでしか見えてこない世界や楽しみを創り出さなければならない。

  私は田舎で「がまだしもん」に敬意をはらいつつも、田畑や川辺を「さるき」回ることを密かに楽しんでいた。そして今も「歩く」楽しみの究極の作法は「さるく」ことだと考えている。

 


 
2009.06.16 北川 明介
 
       
科学する心

  地球の内部構造は大雑把に言うと外側の地殻と中心部のマントルのふたつからなります。これをオレンジに例えると皮(地殻)と実(マントル)の関係です。最近の調査によると地殻とマントルの境部分は流動性の高い状態になっているそうです。

  一方、地球は自転しながら太陽の周りを廻っています。このとき地球の自転速度は約500m/sec、公転速度は約30km/secで、地球には大きな力が作用しています。

  一説によると、そうした宇宙的運動力学のメカニズムの作用で生じる力が臨界点に達したある時、地殻のみが回転する現象が起きるそうです。つまり地殻とマントルの境部がグリースの役割を果たし、地殻部分がすべるように回転することのようです。

  この仮説が正しいとすれば、極北の地層から本来その場所では生育し得ない動・植物の化石が発見されている事実の説明ができます。また、この現象を前提にして、これまでの常識では説明ができなかった人類の歴史の謎を解く仮説も提示されています。


  科学技術の進歩により解明される謎があれば、逆に深まる謎もあります。私たちは「常識」と言う枠のなかで物事を見る習慣があります。そして「常識」で説明できないものは無視するか、考えることをやめてしまいがちです。しかし、これまでの科学の歴史は「考えること」により飛躍的な発展を遂げてきました。

 我々ランドスケープの業界においても、時代が求める新しい公園やみどりづくりが問われています。
  現象や事実を正しく認識し、常識に囚われない素直な視点と科学する心をしっかりと持ち、「ものづくり」に取り組むことがますます重要になっていきます。

 

※図版の出典はいずれもフリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)、「ピリ・レイスの地図」の名称の引き出しは筆者が加筆

 

 

 
2009.05.21 白井 浩司
 
       
生きものワカケホンセイインコ

 オウムの仲間のワカケホンセイインコ(学名:Psittacula krameri borealis インド、スリランカに分布の外来種)を観察しようと思い、サトザクラが満開の新宿御苑に出かけた。目黒にねぐらがあることは聞いていたが4月の初め、花見で訪れた時に偶然見かけたことが機会となり再訪した。再訪した時も、派手な黄緑色の日本の野鳥とは異なるブーメランのような飛び方をしているものが目に入り、その瞬間、ギャーという音に近い、今まで聞いたことがない鳴き声が耳に飛び込んだ。明らかに、日本の自然の風景や、自然の音と異質なものであった。

 新宿御苑の園内には、ワカケホンセイインコの立派な解説板もあり、既にその存在は有名になっているようだ。彼らの好みの場所はわからないが、新宿御苑では、フランス式整形庭園の巨大なプラタナスの並木とサクラの林の間をなわばりとしている。ソメイヨシノが満開の頃にプラタナスの地上から4〜5mの幹の穴に入りこむのを目撃していたので、その木の前に陣取り、ワカケホンセイインコが穴に入った後、約3時間、じっと穴を見つめ続けた。この3時間は、予想しなかった鳥たちのドラマが展開された。ヒヨドリやシジュウカラが穴を覗き、ワカケホンセイインコのオスらしき奴もしきりに穴の様子を伺っているのだ。オスは、御苑の来園者が帰りかけた静かなフランス式整形庭園のなかで、穴のなかのもう1羽を見守るように、枝にじっととまっていた。穴のなかのワカケホンセイインコはメスなのだろうか。もしかしたら、雛もいるのでは。

 

 外来種問題で騒がれているワカケホンセイインコ。ヒトのワカケホンセイインコに対する社会的認識と、生きものとして見た感覚の葛藤がほろ苦く残る1日であった。

 

 
2007.04.20 八色 宏昌
 
   

 

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 FACEBOOKはじめました。

 
NEWS ニュース  


2016.07.04
NEW!!




トップページ「社員オススメの今月の一枚」を更新しました。


2016.07.01
NEW!!



採用情報を更新しました。


2016.05.14




東京農大 みどりのフォーラム2016のポスターセッションに参加しました。
■横浜市庁舎周辺緑化再整備
  (北川,井野,岸井)
■限定開放型都市公園の10年の足跡」
  (並木,北川,西山)


2014.05.13



コラムを更新しました。
「女性の躍進とネーミング」


2014.10.20



並木崇が深大寺奉賛会の主催する「地元の水と自然の保全シンポジウム2014 in 深大寺」-ホタルの棲む環境と水の保全・復元-において、以下を発表。
■地域の環境保全活動のあり方と進め方

 


2014.05.14



当社が設計に携わったJR荻窪駅北口駅前広場修景整備設計が以下を受賞。
■ランドスケープコンサルタンツ協会賞
  設計部門優秀賞

       
EVENT 活動情報など  

「平成26年度 日本造園学会全国大会
ランドスケープマネジメント研究委員会見にフォーラム」
を開催しました。
 
【テーマ】
 
地域資源を活かしたランドスケープマネジメント  
【日時】
 
平成26年5月25日(日) 15:15〜16:45  
【場所】
 
西日本短期大学福浜キャンパス  
【企画責任者】
 
西山秀俊 ほか  
       


「東京農大 緑のフォーラム2016」のポスターセッションに参加しました。

 
 
       
       
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